日本100名山 安達太良山
 2017年10月5日  福島県にあり、磐梯朝日国立公園の南端に位置する、安達太良山(あだたらやま)に登った。高村光太郎の詩集“智恵子抄”にも詠まれている有名な山だが・・私にとっては、2001年春は、途中の「峰の辻」で、強風のため撤退。2001年秋には、山頂に行けたものの雨の中で風景が全く見えず・・と、不完全燃焼の山だった。今日は、その印象を吹き飛ばす好天となり、(名物の強風もなく)心ゆくまで安達太良山の良さを満喫した。奥岳ロープウエイで薬師岳に行き、そこから山頂へ。山頂から牛の背を歩き峰の辻、勢至平を経由して奥岳へとぐるりと周回する歩きだ。
 日本100名山  新日本100名山  1700m
おぉ!山頂(乳首)を中心に、黄紅葉の世界が拡がっている。 9:41
あれが安達太良山・山頂(乳首と呼ばれる)と、右側に続く稜線だ! 10:50
牛の背の稜線を歩いていく。左方の白い世界は、元噴火口の「沼の平」。今も、硫黄を噴出している。
右の稜線を進むと、矢筈森、馬の背、鉄山へと続く。 11:33

 昨夜は岳温泉のホテルに宿泊。奥岳登山口横の駐車場に駐車。
 あだたら山ロープウエイで、薬師岳へ。さぁ、紅葉はどうかなぁ。
安達太良山:地図 安達太良・奥岳登山口。 8:38
あだたら山ロープウエイに乗る。 8:44 ロープウエイ終点、薬師岳に到着。登山開始。
8:55
薬師岳から眺める先は、安達太良山・山頂
(乳首と言われる)。 8:59
道端に《高山の花
アオノツガザクラ&ミネウスユキソウ》  9:03
道横の紅葉にうっとり。 9:04 登山道をゆっくりと歩いていく。 9:05


安達太良山・山頂は、俗に「乳首(ちくび)」と呼ばれる。遠くからでも見え、“おっ乳首だ!安達太良山だ!”と親しまれている。薬師岳からも、あの乳首に行くのだ・・と、目的物が見えると、嬉しくなってしまう。登山道の道端には、横にところどころ黄葉や紅葉の秋色、下には枯れた高山植物と、見飽きない。五葉松平に来ると、目の前に秋色の黄紅葉の景色が拡がり、時々陽が射すと、ますます輝きを増す。地元の人たちにとっては、“もう一つだなぁ”の声が漏れるが、私にとっては、素晴らしい景色だ!森林限界を過ぎ、荒れたガラガラ道を登っていくと・・・あの“乳首”だぁ!
おぉ、黄紅葉の間から、安達太良山・山頂
(乳首)が見える! 9:12
ブナの赤ちゃん葉も、赤くなり始めている。
9:23
おぉ、一面の黄紅葉の世界!日が射すと、そこが鮮やかになる!(山頂の乳首が見える) 9:34
道横に《高山の花 オヤマリンドウ》  9:38 道の傍は、すっかり冬支度。秋の風情! 9:39
小休憩後、黄紅葉に向かって歩きだす。9:42
左・表登山口との分岐(仙女平の分岐)。直進。
9:43
高低差のある段差を登る。
(あれっ、オヤマリンドウの花が道に咲いている) 9:47
下を振り向くと、色鮮やかな紅葉と、
下界の町なみが見える。 9:59
登山道は。大きな石が。 10:09
木々も低くなり、森林限界を超えたもよう。
(その中で、鮮やかな紅葉が) 10:20
ゴロゴロ岩を登っていく。上方では、多くの人が
休憩して、周りの絶景を眺めている。 10:22
 
私も大勢に混じって、ちょっと休憩。周りの絶景を眺める。 10:23
見事な紅葉! 10:26 山頂までもう少しの標識。 10:30 
右へ下りると、峰の辻経由 く
ろがね小屋方面。 10:49
安達太良山・山頂が、だんだんと
近づいてくる。 10:50
安達太良山・山頂下の風景。多くの人が喜びの声を上げている。 10:52


あの安達太良山・山頂(“乳首”)の岩の下で記念写真を撮ってもらったのち
いよいよ“乳首”の岩へ登る。雲が出てきて磐梯山もぼんやりとしか見えなかったが、
周囲360°の展望を見渡すことが出来た! そうなのか、牛の背あたりは、こんなに
広いのか。沼の平の白い世界が見える。下方の市街も見える。紅葉もきれい!
記念撮影 (安達太良山・山頂下で)
10:53
記念撮影
(安達太良山・山頂の三角点にて) 10:59
山頂の岩場から、鉄山、沼の平、牛の背方面を眺める。 11:00
山頂の岩場から、和尚山方面を眺める。 11:01
安達太良山・山頂の岩場風景。 11:02
安達太良山・山頂の岩場から、そろそろと下りていく。 11:02
山頂の岩場から、そろそろと下りていく。
下には、多くの人が休憩している。 11:05
山頂の岩場から、そろそろと下りていく。
最後のハシゴ。 11:08


山頂から、鉄山方面へ牛の背の稜線を通り、峰の辻へとまわりこんでいく。牛の背の左側には、沼の平火口がある。1900年の新火口が中央にあり、一面白く、硫黄の漂う荒涼とした風景は、当時の火山噴火のすさまじさを感じさせる。峰の辻は、“温泉に入浴できる登山小屋”として有名で皆に愛されている“くろがね小屋”への分岐でもあり、山頂への近道もある重要な分岐点である。
鉄山方面へ向かう。 11:11
牛の背の稜線を進む。 11:14
牛の背の稜線を進む。
風が強い時は、すごいだろうなぁ。
11:15
牛の背の稜線を進む。
霧の時は方向がわからなくなると
いうが、納得。 11:19
牛の背の稜線は、荒涼たる世界。 11:21 左方に白い世界が・・。沼の平噴火口だ。
(牛の背の稜線から) 11:22
左方に、白い世界が・・・。元噴火口の「沼の平」だ。
今も、硫黄を噴出している。 (不思議な世界) 11:25
左方へは、船明神山へ続く道。
11:26
直進すると矢筈森。峰の辻への分岐点。
右折。 11:36
峰の辻へと下りていく。
11:36
強風地帯なので、樹が育っていないが、
それでも色づいて秋色となっている。 11:41
山すそを、峰の辻へ下りていく。 
11:47
あそこが、峰の辻。
4っ辻分岐である。 11:50


“峰の辻”は、“くろがね小屋”と山頂を結ぶ登山道で、4つ辻として多くの人々が利用するが、一旦霧が出たり、風雨になると方向がわかりにくくなる分岐でもある。今日は好天なので、その心配なく、篭山の山すそを通って勢至平へむかう。
峰の辻から、安達太良山・山頂を見上げる。
ここから直進が最短ルート。 11:50
「峰の辻」分岐。 11:51
やや右方、篭山のふもとを、勢至平経由で、
岳温泉に向かう。 11:53
岳温泉行の字が書いてある。 11:56
横を見ると、黄紅葉の山肌がきれい。 11:58
紅葉がきれい! 12:05 樹木の中を下山していく。 12:15
松の枝が、強風で一方に傾いている。 12:22 勢至平の分岐に到着。
ここから広い道を岳温泉登山口に向かう。 12:40


ここからは、くろがね小屋と奥岳登山口とを結ぶ、広い林道となる。 林道は、昔は馬車道でもあったため、奥岳近くの坂道は、くねくねとつづら折りになっている。そこで、直登降の登山道(旧道)がありそれを使って下りていった。地元のおじいさん、おばあさんとの、のんびりした(だけど脚は早い!)会話を楽しみながら。
前を、傘かぶった人が進んでいく。のどか。
12:57
旧道と、馬車道 (広くてジグザグに作ってある)の
分岐。旧道を下りる。 13:07
旧道は、山道でもある。 13:09 旧道での展望台。山頂の乳首が見える。 13:13
雪で曲がった樹。 13:19 旧道と馬車道が交差、合流するところ。 13:24
旧道を下りる。 13:25 旧道を下りる。  13:26
合流して、一本道を下りていく。 13:36 奥岳登山口の標識に到着! 13:49
奥岳登山口の標識に到着! 13:50 安達太良山・奥岳登山口に到着。 13:55

元来は安達太良山のみを指したが、現在ではこれを主峰として連なる鉄山、箕輪山、鬼面山などの火山群の総称として呼ばれることが多い。最高峰は箕輪山。数度の火山活動により、変化に富んだ山岳景観をもつ。くろがね小屋は温泉のある山小屋として有名で登山者たちに人気がある。頂上では、南には和尚山など穏やかな山並みが、北には船明神山や矢筈ガ森などの荒涼とした山々が展望できる
2005年11月3日、霊山に行ったときに、安達太良山を見ました。
東北自動車道の安達太良PAに、安達太良展望台という場所があって、
(あまり知られていない場所、私だけがカメラを持って走っていきましたよ)撮った写真です。
春霞みのような天気でしたのですが、まぁ、雰囲気でてるのではと思います。
安達太良山は、2回行っても良い写真が撮れていないので・・・・・
安達太良渓谷:自然遊歩道・平滑の床
温泉を持つ公営のくろがね小屋
中央が安達太良山本峰(愛称乳首山)
山つつじがなんとも、きれい! 《くろがね小屋》ハーモニカで、山に浸る
2001年5月26日
 光太郎・智恵子で有名な、《安達太良山(あだたら)》。
ここに来ると、“東京には空がない”というのは、ごもっとも。
安達太良山は、吾妻山・磐梯山の間で、風の通り道。
とにかく、猛烈な風で、ふきとばされそうでした。
公営の“くろがね小屋”は、めずらしく温泉付の山小屋で、
にんきあり。 岩崎元郎の《中高年の山登り》でも、登場。
食後の夜には、ハーモニカで、山の匂いに浸りました。
周辺おすすめ情報
  あだたら高原スキー場温泉
安達太良山麓に、岳温泉をはじめ中ノ沢、沼尻、野池、塩沢あだたらなど数カ所ある。