東側の高度差800mに達する絶壁が有名。積雪が多く、一ノ倉沢には日本では最も低い高度に氷河があったといわれており、マチガ沢などにも氷河地形が残っている。遠い昔に氷河が削った地形が、ヨーロッパアルプス風の絶景をつくり出し、首都圏に近いこともあって登山者に人気が高い。頂上にはトマの耳(薬師岳)とオキの耳(谷川富士)に分かれた双耳峰(そうじほう)で、沼田側から見て前方に見えるのがトマ(入口)の耳である。土合から天神平までロープウェイがあって高山植物や雪渓の眺め、スキーなどを楽しむことができる。