2012年8月9日〜11日 あの《槍ヶ岳》(やりがたけ)に再び登ってきました。
 前回は、2006年9月。東鎌尾根から槍ヶ岳へ向かい、上高地へ下りるルートでしたが、今回は逆に、上高地から槍沢を登り、新穂高へ下りる ルート。 今回も快晴! 11日はキリ後雨の予報だったが、途中で小雨に会った以外は曇りで・・さすが、晴天大山人さまさま。  蒸し暑い都会の夏から離れ、雪渓の冷風を受け、沢山の高山植物(なんと70種類!)を見ながらの山行を楽しみました。

 日本100名山。 新日本100名山。 花の百名山。 3180m
おぉ、雪渓の向こうに“あれが槍だ!”(グリーンバンドから) 10:21

 
上高地から梓川に沿って、河童橋〜明神〜徳沢〜横尾と、高名な場所を進んでいく。左方には明神岳が青空にそびえ、沢の風を受けながらの気持ち良いハイキングだ。この夏の暑苦しさから開放され足並みもスムーズ。20種類以上の『山の花』を見ながら槍沢ロッジに到着。 ロッジ前テーブルでは、仲間の話がつきない。
河童橋 6:40 梓川に沿って歩いていく。平坦。涼しい。 7:19
おぉ、青空にくっきり明神岳の峰だ。
左方が5峰。 7:25
《山の花 ソバナ》 7:59
明神岳・前穂が、くっきり。手前が長七ノ頭。 (徳沢付近から) 8:29
これが・・有名な徳沢園 8:54 徳沢園から、ツガ・トウヒなどの大木がある森の
中を進む。 実に気持ちが良い。9:01
屏風岩の向こうにちらり・・
北穂高か、涸沢岳か?(横尾にて) 10:03
おぉ“槍だ!” (槍見河原にて) 11:16
一ノ俣に到着。ここで昼食休憩。 11:28 二ノ俣の橋を渡る。 12:04
沢に沿って登っていく。
水音で涼しく感じる。 12:06
槍沢ロッジに到〜着 12:40

 
今日(10日)が本番! 好天だし、槍沢ロッジを勇んで出発。 少し登った槍沢キャンプ場(ババ平)の向こうには、大雪渓! 2006年には、全く雪渓がなかった槍沢なのに・・。思いがけぬ雪渓に沿って登っていくことになり、冷風が急登での疲れをとってくれる。 今日出合った『山の花』『高山植物』は、なんと38種類! 高度を上げるにつれて、色合いも鮮やかになって、楽しさも倍増。 U字型の深い谷を曲がり、急坂を登っていくと、おぉ《あれが槍だ!》と、現れて感動!
今日も好天で、良かったぁ。
(槍沢ロッジにて) 5:55
白沢を渡っていく。 6:12 
槍沢キャンプ地 (ババ平)から槍沢を見ると、
大雪渓! 6:42
槍沢の雪渓を歩いていく。 6:55
大曲。 水俣乗越との分岐でもある。 7:15 U字の谷が曲がっている。 7:18 
《高山の花 ヨツバシオガマ》 7:41 山腹にまである雪渓を渡って進む。 7:45 
雪渓を見ながら、(高山植物を見ながら)、
山腹を進んでいく。 8:08
《高山の花 シナノキンバイ》 
つややかで豪華! 8:18
天狗原への分岐 8:41 ますます急登になってくるが、雪渓の風涼しく
お花畑を見ながら・・。 8:52 
うしろを振り向く。
いかに急登か、わかるでしょう。 9:25


やっと見えた!
“あれが槍だぁ!” 9:43 
 
グリーンバンドで昼食。さぁ、これからは、目の前に《あれが槍だ!》を見続けながら 約2時間の登りだ。坊主岩で、播隆上人の苦労に感心しつつ、岩石の急坂を登る。 ここにも・・・岩に頼るように、ミヤマリンドウやミヤマダイコンソウ等の高山植物が 次々と現れる。砂礫の急坂をジグザグに登りきったところが・・東鎌尾根からの登山道合流点。鮮やかなハクサンチドリに出迎えられて、槍ヶ岳山荘に到〜着。
グリーンバンドから見る“槍”は、
見飽きない。 10:21
下を振り返る。遠方に、
常念岳が見えている。 10:44 
右が坊主岩(播隆窟)。
この先には・・やはり“あれが槍だ!” 10:51
タデの群落を横に見ながら、
槍を目指す。 11:03 
殺生ヒュッテ(下)分岐。 
この付近の岩で休憩。 11:19
いよいよ“槍”に向かって、
砂礫の登り。 11:45 
《高山の花 ミヤマダイコンソウ》の群落 
11:46
《高山の花 ミヤマダイコンソウ》 11:48
ひたすら歩いてきたら、いつの間か殺生ヒュッテが
小さく、ヒュッテ大槍が見える。 12:17
やった〜! 東鎌尾根との分岐
(槍ヶ岳分岐)に到着! 12:37 
《高山の花 ハクサンチドリ》
(山荘で、鮮やかなハクサンチドリがお出迎え) 12:40


全員、無事に槍ヶ岳山荘に
到〜着! 12:41
 
槍ヶ岳山荘で疲れを癒し・・、だが、雲が穂高方面から流れ出してきたので山頂への往復にとりかかる。 三点確保、鎖は体の中央に・・基本を反復しながら登っていく。 やった! 山頂に無事到着・・で、記念撮影。下山も、より慎重に! 下山後のビールの味は、か・く・べ・つ! でした。
いよいよ槍・山頂へ
向かって出発。 13:26
第一ハシゴに登ります。 13:38
三点確保を体に叩き込んで、
登ります。13:45
槍ヶ岳山頂! 三角点! 13:50
あれが、槍ヶ岳山頂の祠。 13:51 記念撮影・・槍ヶ岳・山頂! 14:00 
槍ヶ岳山頂から、常念岳・
東鎌尾根方面を眺める。 14:01
槍ヶ岳山頂から、穂高・
南岳方面を眺める。 14:02
いよいよ山頂から下山。
最初のハシゴを下り、次を見守る。 14:05
《高山の花 シコタンソウ》
(槍ヶ岳山頂から下山途中の岩場にて) 14:24 
《高山の花 チシマギキョウ》
(槍ヶ岳山頂からの下り。縁に長い毛) 14:36
鎖場を過ぎ、岩を下る。 14:35
横から見ると、小槍がくっきり、槍ヶ岳・山頂。“これが槍だ” (山荘横付近から) 16:47

最終下山日(11日) 飛騨乗越から千丈分岐点へ急坂を下り、槍平小屋経由で新穂高温泉へと、徐々に高度を下げていく。きつい下りだが、そこここに高山植物。 千丈分岐点からは、山縁や樹林・潅木の中を通っていく。 キヌガサソウのピンクの花、ツマトリソウにも出会う。キリ後雨の予報だったが、途中で小雨に会った以外は、ほとんどぬれず、無事、新穂高温泉へざぶ〜ん! 
キャンプ場と大喰岳の鞍部から、
氷河の残りを見下ろす。 6:07
飛騨乗越。 6:08
キリも取れて、ひたすら砂礫の
道を下山する。 6:31
急坂を下っていく。 6:38
千丈分岐点に到着。 7:16 《高山の花 キヌガサソウ》 7:37 
《高山の花 ツマトリソウ》 7:44 ダケカンバの林を徐々に下りていく。 8:38
槍平小屋前の広場で休憩 9:28 南沢を渡る。
親子連れが休んでいる。 9:51 
ゴロゴロした岩の登山道。
(シンホタカと書かれている) 10:06
滝谷に到着。正面が滝谷避難小屋。
河原で昼食 10:31 
ブドウ谷の看板。 11:55  おぉ、白出沢出合に到着だ! 12:31 


槍ヶ岳(やりがたけ)
標高 槍ヶ岳 3180メートル        
位置 長野・岐阜県境 北アルプス南部
”颯爽とした鋭い形”、”どこから見てもその鋭い三角錐は変わることがない”、”わが国の山の中で最もユニークな存在である。槍ヶ岳は日本のマッターホルンと言われるのも納得がいくほどに完璧な美を備えている。”斉整なピラミッドで悠然と裾を引いた「富士」”に対するものとして「槍」をとらえ、前者が古い時代の登山の対象とすれは、”尖鋭な鉾で天を突く”後者は近代登山の対象であると分析している。北鎌尾根は特に険しいことで有名である。


2006年9月2日〜5日 あこがれの《槍ヶ岳》に登ってきました!
中房温泉から燕岳〜表銀座〜東鎌尾根コースです。帰りは、槍沢〜横尾〜上高地。
 4日間というもの、なんと!快晴
晴天大明神さま、さま、さま、さま・・・パンパン!
 
 “槍”が見えた! “槍”だ!
   北アルプスでは、槍ヶ岳は、山の象徴。富士山を見て、《富士が見えた》と同じく、
   《“槍”が見えた!》と、誰もが興奮するものです。
   その“槍”を、間近に見っぱなしでしたが、飽きることがありませんでした。
稜線に、“槍”が、見えた! 10:09 “槍”も、大分くっきりと姿を 10:34
燕山荘から見た!槍ケ岳を! 11:19 “槍”の上に雲がかかって
(喜作新道より) 7:32
またもや、青空に、“槍”は似合う 14:24 青空の“槍”。みな、うっとりと・・15:03
夕陽に染まる“槍” (槍ヶ岳山荘より) 
17:57
槍沢から“槍”を
ふりかえる(さようなら) 9:00
   
殺生分岐から“槍”を振り返る 9:02  播隆上人・坊主岩小舎から、“槍”を 
(槍沢にて) 9:19
 

 
9月2日(1日目)
中房温泉登山口を出発し、燕山荘経由で、表銀座を大天井(おてんしょ)ヒュッテまでの山歩きです。 夜行バスの疲れで、燕山荘への登りで、脚がパンパンになりかけましたが、途中、合戦小屋のスイカ食べながらの休憩と、快晴と、燕山荘直下のお花畑で、すっかり元気に!表銀座の山歩きを満喫しました。
中房温泉・登山口にて、前準備 5:26 木陰から、雲海に浮かぶ
八ヶ岳・南アルプス! 7:54
視界も開け、歩きやすく 8:59 合戦小屋に到着・スイカ 9:11
燕山荘が、近づいて・・ 11:02 燕山荘から、燕岳を 11:59
いつも“槍”を見ながら、歩きます 12:54 やっと、大天井ヒュッテが見えた 16:07

 
燕山荘から見た、北ア裏銀座(パノラマ)  12:01

 
9月3日(2日目)
丁寧にもてなしていただいた大天井(おてんしょ)ヒュッテを出発し喜作新道〜ヒュッテ西岳〜東鎌尾根の急登で、槍ヶ岳山荘までの山歩きです。 喜作新道では、ビックリ平(急に北アルプスの山々が出現し、ビックリだ!)から右に“槍”、左に“常念岳とお花が交互”を見ながらの、快晴で楽しい山歩きでした。 ヒュッテ西岳で一休みのあとは、水俣乗越まで急降下。そこからは、東鎌尾根の急登でした。途中、雲が近づいてきて、雨を覚悟しましたが、山荘に到着後ももとの快晴に戻り、すばらしい夕焼けとなりました。
大天井ヒュッテにて、記念撮影
(バックは、穂高) 6:13
西岳に向かって、喜作新道を、
歩きます 7:18
“槍”の上に雲がかかって
(喜作新道より) 7:31
涸沢カールと、ヒュッテ西岳が
見えてきた! 8:43

一旦水俣乗越へ急降下9:46





一旦水俣乗越へ急降下、そこから
東鎌尾根を上ります 9:38
いよいよ、“槍”にも雲が、
かかり始めた 11:48
目の前に、“槍”だ! 13:53
槍ヶ岳山荘から、到着を写す 14:12
 
燕山荘から見た、北ア裏銀座(パノラマ)  12:01
 
穂高〜“槍” ワイドな風景(喜作新道より・・パノラマ) 8:31

 “槍”のぼり
9月4日(3日目)
いよいよ、槍ヶ岳・“槍”のぼりです。
ご来光を求めて早朝から大勢の人が、どっと繰り出しましたが皆が下山してから、ゆっくりと。 時間差登山です。お陰で、他の人をきにすることなく、ゆっくりと楽しみながら登りました。 山頂には、山渓のビデオ班が撮影。下山後撮影ヘリが飛来。ごらんの快晴で、360°展望。 その一部分を写真で。
いよいよ“槍”登りです 6:33 小槍も間近なのです 6:38
岩場を登ります 6:42 振り返れば、槍ヶ岳山荘が
朝陽に輝いて 6:52
とうとう山頂デス! 7:02 槍ヶ岳山頂にて、記念撮影 7:07
槍ヶ岳山頂から、笠が岳方面を見おろす
(手前は、山荘) 7:03
槍ヶ岳山頂から、穂高・
乗鞍方面を 7:04
槍ヶ岳山頂から、東鎌尾根・常念方面を
7:05
“槍”下りてきて、改めて山頂を見る
(槍ヶ岳山荘前) 7:49
槍ヶ岳山頂より、山荘方面を俯瞰する(向こうは、笠ヶ岳と西鎌尾根) 7:02

 夏と秋の、この季節だというのに、なんとなく撮ってみたら
 なんと、35種類もの、お花に出会いました。
 陽だまりや、雪渓のあと、に多く咲き、お花畑もありました。
ミヤマトリカブト (燕山荘手前) 11:06 ハクサンフウロ(燕山荘手前) 11:17
コマクサ (燕山荘から表銀座を) 12:41 トウヤクリンドウ 15:46
お花畑((喜作新道・赤岩岳付近にて) 8:11 ミヤマシシウド 10:48
ノコンギク《野紺菊》 (横尾山荘から) 
14:35
ウサギギク こんな所に、
ウサギギクの密生が・・12:33